さて、本日は先日お伝えした起業家Elon Muskの動画の翻訳スクリプトの続きになります。
前回のパートでは、テスラモーターズ、そしてソーラシティーと彼の軌跡をたどってきました。今回のパートでは、ソーラーシティーのビジネスの仕組みと、なぜ彼がソーラーシティーに取り組むのか。そして、スペースX社についての話が始まります。
前回の記事の続きになりますので、再生時間を8:43に早送りしてからお楽しみ下さい。
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司会者(8:43): ソーラーパネルを消費者に売ってはいないよね? 具体的には何をやっているだい?
Elon(8:46): 実のところ、売ってもいますよ。ソーラーパネルを買えるし、リースすることもできるのです。多くの人がリースを選んでいるのです。太陽光システムの良い点は、燃料も運用コストもかからないということで、一度設置すれば、ほっといても何十年も機能しますし、ひょっとすると100年くらいは機能するかもしれません。
だから重要なことは、初期の設置コストをどのように下げるかということと、融資の際のコストをどのように低くするかということです。この2つが太陽光発電の主要なコストだからです。この面で私たちは大きな前進をしていると思っていますし、これが天然ガスに勝てると自信を持っている理由でもあります。
司会者(9:24): つまり消費者に対する強みというのが、そこまで初期費用がかからないという—
Elon(9:29): ゼロです。
司会者(9:32): 初期費用ゼロで、皆さんの屋根にソーラーパネルを設置をして、その後に支払いしてください、ということ。それで、リース期間は通常どれくらいなのかな?
Elon(9:39): 一般的なのは20年リースです。ここでの強みは明快で、初期投資が必要なくて電気代が下がるということ。かなりいい話だと思います。
司会者(9:51): 消費者にとっていいことだらけだよね。リスクもないし、今より支払いも下がる。逆に、あなたにとってはどうなのかな? ソーラーパネルのから生み出された電気は長期的には誰のものになるのかな? 会社としてどうやって利益を生めるのかな?
Elon(10:06): まずは基本的にソーラーシティが資金を企業や銀行から調達します。例えば、Googleはここでの大きなパートナーの1社です。彼らは投資のリターンを期待しています。
この資金でソーラーシティはソーラーパネルを購入して、屋根に設置をし、家や会社の持ち主が月々の私達に電気代よりも安いリース料を払ってくれます。
司会者(10:36): あなた自身はその電力から長期的に利益を得られますね。新しいタイプの電力配電網を作っている訳ですよね。
Elon(10:43): その通りです。巨大な新しい電力配電網ができます。これは良いことだと思います。電力はずっと独占事業でしたし、人々が選択肢を持つべきです。この独占状態に競争を持ち込む初めての機会なのです。
電力網は電気会社が独占していましたが、みんなが屋根に電力網に持てるようになった。家やビジネスオーナーの力が増しているという事なのです。
司会者(11:09): ということは、アメリカの主要な電力源は、10年とか、20年のうちに、太陽光になると思っている、ということかな?
Elon(11:19): 少なくとも太陽光が主要エネルギーになることに対しては、非常に自信を持っています。たぶん大部分がそうなると思っています。私は20年以内に主要エネルギー源が太陽光になると予想していて、ある人と賭けもしています。
司会者(11:34): 「主要」の定義とは?
Elon(11:38): 他のどの電力源よりもソーラーエネルギーが多くなることです。
司会者(11:40): ところで、誰と賭けをしたの?
Elon(11:45): 友人ですが、名前はちょっと言えないですよ。
司会者(11:46): 僕たちだけの話にしておくから(笑)
Elon(11:50): この賭けをしたのは大体2、3年前なので、つまり18年後位には他の何よりも太陽光からの発電が多くなっているということです。
司会者(11:58): あなたのもう1つの賭けの話をしましょう。クレージーな賭けだと思います。あなたはPayPalを売却した資金で宇宙事業を始めることにした。どうして一体、なんでまたそんなことをしたのかな?
Elon(12:10): よくある質問ですよね。いろんな人が私にジョークとして、「宇宙事業で小金持ちになった男の話を聞いたことなんてあるのか?」と聞いてきます。私は「元々は大金持ちだったんだよ」と言い返すんです。だから、私は「大金を小金にぱっと変える方法を探しているんだ」と言ってやります。すると相手は「こいつはマジか?」といった顔で私を見てきます。(笑)
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次回のインタビュー翻訳スクリプトでは、なぜ彼がスペースX社の事業を行っているか、そして何をしたいのかをお伝えします。