起業家に必要な“小さく”失敗する力

PAK86_engawatoyawarakaihikari20130812500起業する時には誰もが、「絶対に成功したい」と思っています。しかし、いざ起業してみると自分の未熟さや勉強不足を痛感する日々が待っています。実際に、新しく開業した会社が10年後も残っている確率は3%というデータがある以上、ほとんどの人が起した会社を廃業せざるをえない状況に追い込まれるのが実状だといえます。では、起業をした後に倒産にまで至らないためには、どんな能力が必要なのでしょうか?結論からいえば、それは「小さく失敗を繰り返していく能力」です。今回は、起業家に必要な“小さく”失敗していく能力とは一体どのようなものなのか、分析してみます。

 

1 なぜ“小さな失敗”を繰り返す必要があるのか。

誰もが自分は「失敗しない」「失敗したくない」と思うものです。しかし、人間である以上、必ず失敗はします。ただし、ここで重要なのは、失敗を「小さな」もので収めるという事。小さな失敗を繰り返し、そして二度と同じ失敗を繰り返さないようにする事で、会社を倒産させてしまうような「大きな」失敗を防ぐ事ができるのです。例えば、シリコンバレーでは、「失敗」は経験の一つにしか過ぎません。失敗をその人が「ダメ」である証と捉える日本とは違い、「失敗を通して何を学んだのか?」という事こそ重要だと考えるのです。失敗をしなければ人は、何も学習する事ができません。しかし、「小さな」失敗を繰り返し、その失敗から学ぶ事で、成長する事が結局は成功への近道になるのです。

 

2 人に失敗をさらけ出す事ができるか。

では、“小さな”失敗を繰り返す為にはどのような能力が必要なのでしょうか。「小さな」失敗を繰り返す事のできる人の特徴として、自分の失敗を人にさらけ出す事ができる点があげられます。例えば、ハーバード大学では、失敗について次のような考え方で捉えています。「自分の失敗体験を授業で語ると拍手が起こるんです。成功体験よりも、失敗体験の方が、深い内容になりますし、言いにくいことをシェアしてくれた同級生に対しては文句なく賞賛しますね。中には、発言しながら、泣いてしまうクラスメートもいました」(湯浅エムレ秀和さん) 確かに、人にさらけ出す事は時に「泣いてしまう」ほど、辛い事です。しかし、失敗を表に出さなければいつしか自分自身にとっても無かった事にしようと忘れてしまう可能性もあります。きちんと失敗を表面化させ、客観視できるようにする事が重要なのです。

 

3 分析する力があるか。

表面化させた失敗も、そのままにしては何も意味がありません。失敗を表面化させた後には、それを分析してみましょう。「なぜ自分はこんな失敗をしてしまったのだろう?」「どこに失敗の原因があったのだろう?」等と失敗の理由を考えてみましょう。この際に重要な姿勢は「環境や他の人のせいにしない」という事。確かに、失敗の原因の多くが、自分以外の要素にある事もあるでしょう。しかし、それも自分が選択した環境や、自分が巻込んだ人であったりします。人は失敗を自分の責任にして、自分の中に原因を探さなければ成長しません。例えば、「コーチのやり方が悪いから、私の能力が上がっていかない。」と言っているスポーツの選手がいたとして、あなたはこの人が一流の選手になれると思いますか?人のせいにしていては、「失敗」を自分の糧に出来る事はほとんどありません。そもそも、あなたがもっと成長している姿であれば、失敗した原因の環境も変化させる事ができたかもしれません。基本的に自分に原因があったという姿勢で、「失敗」を分析する事で、初めて失敗は成功への近道になるのです。

 

ヘンリーフォードはフォード社を建てる前に5回も失敗したといいます。スティーブジョブズも、自分の設立した企業であるAppleを一度、追い出されています。どんな偉人であっても一度は失敗をしているのです。日本に住んでいれば「失敗」をしたら、それで全てがおしまいというイメージがどうしても付き纏ってしまします。しかし、それでは何に対しても挑戦をする事ができませんし、人は成長をしていきません。まずは、失敗に対しての捉え方を変える事。そして、冷静に失敗を分析し、次の機会に活かす事。この二つが起業家には大切であるといえるのではないでしょうか。

 

 

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