自分の事業に人を巻込む方法

N934_akusyusuruhutaribiz500スタートアップ企業には、その他の企業に比べて圧倒的に不足しているものが二つあります。一つ目は、お金です。お金が無ければ、オフィスも借りる事ができないし、人を雇う事も出来ません。しかし、最近では、最低資本金制度が廃止されたことや、プロダクトやサービスへの賛同者からお金を集める事のできるクラウドファウンディングの普及、バーチャル・レンタルオフィスの増加等によって、ある程度、お金がハードルとはならなくなってきました。二つ目は人材です。クラウドソーシングやノマド等の新しい働き方を選択する人の増加により、昔よりは優秀な人材を得る事の出来るチャンスが増えたとはいえ、多くのベンチャー企業は未だに慢性的な人材不足に頭を悩ませています。お金の問題に比べて、人材の確保はスタートアップ企業にとって深刻な問題であるといえるでしょう。

今回は、スタートアップ経営に必要な人材を確保するための「人を巻き込む方法」について解説します。

 

 

1、「なぜ、その事業を成功させる為には自分でなくてはいけないのか?」という疑問に答える

投資家であれ、共同経営者であれ、「なぜあなたがその事業をやるのか?」という疑問に明確に答える事が、その人を巻き込む第一歩です。それが出来なければ、彼らはあなたの言葉に耳も傾けない事でしょう。従って、あなたが人を巻き込む際に初めに取り組むべき事は、「やろうとしている事業」と「自分」との結びつきの強さを示す事です。あなたが仮にそれを相手に示せれば、相手は納得して話に耳を傾けるようになるでしょう。

 

2、「なぜ、自分や自分の事業にとって、相手がいなければならないのか?」という相手の疑問に答える

例えば、巻き込みたい相手が自分の事業に必要な能力を持っている場合。大手企業や中小企業に勤めた方がスタートアップで働くよりも、安定的な人生を歩める事は確実です。従って、相手にとって、あなたが始めようとしているベンチャー企業で働く事はリスク以外の何ものでもないのです。そんなリスクを背負ってでもあなたの会社に来てもらう為には、自分や自分の事業にとって、どうしても相手がいなくてはならない理由を示す事が必要です。相手に誠実さをアピールし、相手でなくてはならない理由を示しましょう。

 

3、「なぜ、相手があなたの企業に来なければならないのか?」という疑問に答える

上記二つを示せれば、相手はあなたの話をしっかりと聞いてくれます。ここで、相手にメリットを示しましょう。つまり、相手があなたの企業で働くことによって得られるメリット、あなたの企業に投資するメリット、あなたと取引する事で受ける事ができるメリット等を提示するのです。メリットを相手に見せる事で、巻き込みたい相手があなたに協力する可能性がグッと高まります。もちろん、そのためには相手が欲しがっているメリットを示す必要があります。例えば、いくら「自社に来れば、スタートアップ企業の立ち上げ経験ができる。」と相手に伝えたとしても、相手にとって最も重要な条件が「お金」であれば、その説得は全く意味をなさないでしょう。相手のニーズを探り当て、そのニーズを満たすようなメリットを示す事が大切です。

 

 

『道は開ける』『人を動かす』等の名自己啓発本の作者であり、「鉄鋼王」として名を馳せた実業家のアンドリュー・カーネギーの墓石には次のような言葉が記されています。

「ここに、おのれより賢い人々を集めるすべを知っていた1人の人間が眠る」

一人で出来る事業ならば、会社を設立する意味なんてありません。一人では達成できない目標を持っているからこそ、組織を作り、事業に臨むのです。「人を巻き込む力」はスタートアップ起業家に最も必要な能力であるといえるでしょう。


カテゴリー: 起業お役立ち情報 パーマリンク

コメントは停止中です。