起業ネタに関する市場規模をリサーチしておく

Apples顧客の定義をすることができたら、対象とする顧客がどの程度いるのか、おおよそでもいいので数を知る必要があります。これから自分が展開しようとしているビジネスの顧客数がどれだけいるのかわからずに進むのは、その将来性も分からないままビジネスを闇雲に進めるようなものです。

「いざ始めてみたら、ほとんど対象となる顧客がいなかった」といったことにならないように、事前に市場規模に関するリサーチをしておく必要があります。

「市場」とは、自分が商品やサービスを売ろうとしている顧客がいる場所です。そして、「市場規模」とは、そこにどれくらい購入してくれる見込みがある顧客がいるのか、その数を指します。市場規模というと、今まで一般的にはその業界における商品・サービスの年間販売額を指していました。しかし、商品やサービスの形態が多様化してきた現代では、その市場に「ターゲットとなる顧客数がどれくらいいるか」ということが最大のポイントになります。

例えば、ネットビジネスにおける広告モデルのように、提供する商品やサービスによっては「そのサービスの顧客=お金を払う人」とは限らないからです。

当たり前のことですが、日本人しか買わない商品が、日本人の数以上に売れることはありません。自分の顧客を具体的にイメージしながら、自分の対象顧客が最大でどれくらいの数なのかを算出する必要があります。

また市場規模はBtoB、BtoCに関係ありません。BtoBであっても、どの程度の企業数が見込めるのかを調査する必要があります。加えて平均購入金額(予想)も出すことができれば、その市場から最大いくらの売り上げを上げられるのか計算することができます。さらに調査では、今後伸びていく市場なのか、それとも縮小していく市場なのかも見極める必要があります。

市場規模をリサーチする必要性は分かっても、どのように調べたらいいか分からない、という方もいるでしょう。例えば、日本国民全員に対してアンケート調査ができれば、日本でどれだけの人が購入対象者なのか調べることができます。お金が無制限に使えて、利益も考えなければこのようなことをすることも可能でしょうが、現実的ではありません。

ですので、現実的にはすでにあるデータ、もしくは少ないデータから推測していくしかありません。

方法としてはいくつかあります。

– 1)既にある統計データから推測する

– 2)サンプルに対して調査を行い、そこから推測する

– 3)既に似たようなビジネスを始めている企業の売り上げ会員数などを参考に推測する

1)の既にある統計データというのは、役所や企業が既に調査をして、公表しているデータがありますので、それを活用します。役所は国民がどのような状況にあるのかを知るために定期的に色々な調査を行っています。

一番大きいのは、「国勢調査」で総務省が人口や労働状況などを細かに調べています。他に、各企業も広報活動などの一つとして、アンケート調査の結果をメディアで公表しているところがあります。それらのデータはインターネットや図書館で調べることができます。

大掛かりな調査ができなくても、2)のようにターゲットとなる顧客属性の一部にアンケート調査を行い、そこで得た比率から、全体の市場規模を予測するという方法もあります。サンプリングの仕方によって、精度の狂いが生じますが、何も手がかりがないよりもましです。

3)の競合他社から推測する方法は、すでに会員数などを集めている企業を参考に、どの程度の顧客数が見込めるのか予測する方法です。売り上げや会員数を公表していない企業もありますが、根気良く調べていけば、根拠となる数字を見つけることも可能です。

市場の規模を考えるのは、漁業において海にどの程度ターゲットの魚がいるのか予測するのと同じようなものです。決して正確な数字を見積もることはできませんが、ターゲットとする魚が増えているのか、それとも減っているのか、漁に出たらどの程度の魚がとれそうなのか、事前に計算をしておく必要があります。

これから漁獲高が減っている魚に焦点をあてて、大規模な船団を組んだとしたら、ほとんど魚が取れずに費用ばかりかかってしまい、儲けが出ないで終わってしまいます。なんとなく市場規模を想像するのではなく、実際に手足を動かして、市場規模を算出して、ビジネス成功の確率を上げていってください。



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