起業時の情熱を忘れず、事業に魂を入れ続ける

Light Streaming Through the Crown of a Tree創業者が起業する際に、チームに注がなくてはいけないもの、それは、ともすると、周りの人が引いてしまうくらいの情熱です。

とても単純で当たり前のことなのですが、この情熱を持ち続けることが、実際の起業ではとても難しいのです。

起業をしようとする人は、みんな成功したいと思っているでしょうし、最初は情熱をもってスタートします。

事業パートナーも社員も、その熱にうなされて集まってきます。

ところが、気づくと「あの情熱はどこにいったの?」という事態が良く起きるのです。

当たり前ですが、これが起きると、集まってきた人たちは夢から覚めたように冷静になり、自分中心の現実的な動きをするようになります。

バラバラに動きはじめて、会社としてのまとまりが無くなった瞬間に、会社が崩壊するということもありえます。

なぜ、このようなことが起きるのでしょうか?

それは自分がやりたいことの軸を誤魔化して、起業しようとすると起きます。

「自分がやりたい事」「好きな事」を実現したい時には情熱がわき、社内も活気に満ち、盛り上がります。ところが、会社をうまく回すことに集中し始めた途端にその仕事が「やりたいこと」から「やらなくてはいけないこと」になってしまい、起業したときの情熱や思いが冷め、社内に熱気がなくなっていくのです。

起業をして事業を進めていくと、様々な人に自分の事業アイデアを伝えていかなくてはいけません。

具体的には一般的にステークスホルダーと呼ばれる、顧客も含めた下記のような利害関係者にあなたの事業アイデアを伝えていく必要があります。

– 投資家(株主)

– 融資者(銀行)

– 事業パートナー(役員)

– 社員

– 顧客

たとえば、最初の関門である投資家に、自分自身の事業アイデアを伝え、反応が悪いということがあったとします。

– この市場は伸びないよ

– 儲かりそうにないね

– たぶん、この顧客層は購入しないと思うよ

– マネタイズが良く見えない

– すでに他に似たようなものがあるよね

 

-といったような反応です。

そうすると、ついつい投資家に認められたくて、投資家に迎合した事業計画書を作成してしまう、といったことがあるのです。

– 儲かる絵図を無理矢理入れる

– 当初は予定していなかった顧客層もターゲットにする

– 投資家に受けそうなサービスに変える

つまり、目の前のステークスホルダーさえ、賛同してくれればいい、という内容になり、起業家本人が、本来やりたかった事からどんどんとズレていってしまいます。

そうすると、チームのメンバーからも、疑いの目を向けられます。「また意見が変わってしまいましたが、本当は何がしたかったんですか?」というような質問を受けるようになります。

こんな質問が出るような時は、周りの人は「ああ、この人がこのビジネスをやりたい、と言っていたのは、この程度の情熱なんだな」と思い始めている頃です。

投資家や銀行とケンカしてでも、自分の事業を信じる心や思いが色々あるはずなのに、それを避けて、

教科書どおりの戦略だけ行っても事業はうまくいきません。

周りから、「それは無理じゃない」「うまくいかないよ」と言われても、「絶対にやり遂げてみせる!!」という情熱がないと、事業に魂が入らないのです。

怖いのは、経営していると起業家自身はビジネスが前に進んでいるように感じるので、軸がブレて、情熱がなくなっていることに気づいていないことが多いということです。古代ローマの言葉で「何かしたい者は手段を見つけ、

何もしたくない者は言い訳を見つける。」ということわざがあります。言い訳をする事が多くなったときは、注意してください。

あなたが思いついたビジネスアイデアに魂を入れられるかどうかは、下記質問に答えてみてください。

– あなたはどこまで本気でそのビジネスを起こしたいと思いますか?

– なぜ、あなたは周りが否定しつづけても、そのビジネスをやり抜きたいと思っているのですか?

– あなたが尊敬する人が、あなたのビジネスを否定したとき、それでもやり続ける意志はありますか?

– あなたが、周りからどんなに否定されようとも、絶対に守りたいところはなんですか?

ここで注意して欲しいのは、私は苦労した方がいいと言っているわけではありません。

あなたが、何か新しいことを始めようとして、他人を巻き込もうとするのであれば、みんながみんな、賛同してくれるわけではないので、苦労しますよ、ということです。

誰もが自分のビジネス案に100%賛成してくれる、といったことを期待しているのであれば、そんな淡い期待はやめてください。

みんながみんなうまくいく、といったビジネスがあれば、誰かが先に始めていて、成功しているはずだからです。

確認したいことは、あなたが他人に自分のビジネスアイデアを伝えた時に、否定されることがあっても、その壁カベを乗り越えられる情熱を持っていますか?ということです。

もし、誰かに否定されて、落ち込んだり、めげるくらいであれば、起業しない方が良いです。

なぜなら、その程度でやめてしまうのであれば、あなたと一緒に事業を手伝いたいと思う人に、あなたの情熱を伝えられないからです。

 


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