起業のためのビジネス感性(センス)を鍛える

Baby  (3-6 Months)次から次へと新しいビジネスアイデアを思いつく人もいれば、たっぷりと時間をかけても何も思いつかない人もいます。その差は何だと思われますか? それはビジネスに対する「感性」、いわばビジネスセンスがあるかどうかです。

これから流行りそうなビジネスを考えるとき、海外に行ってそこで見たものを日本に持ち帰るという方法があります。たとえばアメリカには日本の5年も10年も先を行っている分野があるので、これから日本で流行りそうなものを見つけるために海外視察などを行ってビジネスのネタを探しにいきます。ただし、海外に行けばそれで良いかというと、そう単純なものではありません。

面白いことに同じ視察旅行に行き、同じ行動をしても、ビジネスアイデアを思いつく人とそうでない人がいます。「ビジネス感性」がある人はビジネスチャンスを敏感にキャッチできますが、「ビジネス感性」を持っていない人は、そこにビジネスチャンスがあっても気付くことができずに簡単に素通りしてしまうのです。

では、「ビジネス感性」を左右するものは何なのでしょう。それは、自分が受けた刺激に対して、「感じる」力があるかないかです。たとえば化粧品メーカーでマーケティングを担当しているビジネスマンが発展途上国の貧民街を訪れたとしましょう。感じる力がないマーケッターの場合、汚い街の様子を見て「そもそもシャンプーを購入できるようなマーケットではない」と、早々に諦めてしまいます。

一方で感じる力が強いマーケッターは、貧民街でもおしゃれをしている女性がいることに着目し、何とかして売る方法はないかと考え始めます。その結果、シャンプーのボトル販売だと高価で買ってもらえないけれど、小分けの個包装にして少ない金額でも買えるようにしたらマーケットが生まれるのではないかと考えます。

つまり、感じる力が弱いと見聞きした状況を当たり前に思い、その先にまで思考が進みません。しかし感じる力が強い人は、見聞きしたことに対して、その状況は何とかなるのではないかと思い、先に思考を進めることができるのです。言葉にするとごく当たり前なので簡単そうに思えますが、感じる力を高めていくことはかなり難しいものです。

「ビジネス感性」を鍛えるためには、批評家的な視点でニュースを見ないことです。ニュースを見て、「あの政治家の言うことはけしからん!」「あの企業はひどい!」などと非難するのは簡単なことです。たとえば「増税」というニュース。「どのような背景で政治家はそのようなことを言ったのだろう?」「増税が行われると、社会にはどのような変化が起こるのだろう?」といったことまで考える習慣をつければ、たった1つのニュースからでも色々な「気づき」が生まれるはずです。

さらには「このニュースを発信したメディアは、どのような意図で発信したのか」「どのような影響を社会心理に与えるのだろうか」といったことまで考えられるようになると、新たなビジネスチャンスを思いつくところまでたどりつきます。

「ビジネス感性」とは、本質的な問題点を見抜く力。表層の事象にとらわれず、そこで何が起きているのか、その事象の裏にはどんな背景があるのかを考えることができれば、他社のサービスを見たときも、どのような心理が働いてこれが流行しているのかということがわかるようになります。

「当たり前を当たり前と思わないこと」。まずは、ここからスタートしてみましょう。


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