さて、本日は先日お伝えした起業家Elon Muskの動画パート3の翻訳スクリプトの続きになります。
前回の翻訳動画では、なぜElonが太陽光発電関係の起業をしたか、という話でした。今回のパートでは、彼の直近の会社スペースX社で何をしたのか、彼がなぜ人類が宇宙に出て行き必要があるかということを、会社の現状とともに話をしています。
前回の記事の続きになりますので、再生時間を12:35に早送りしてからお楽しみ下さい。
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司会者(12:35): でも、あなたは本気だった。
Elon(12:36): 本当に危ない時もあって、全然うまくいかなくて失敗の瀬戸際までいきましたが、なんとか乗り越えられました。だいたい2008年のことでしょうか。
SpaceXの目標はロケット技術を発展させることで、宇宙旅行が可能な文明になることは極めて重要だと思っています。そのためには完全に再利用できるロケットが早いペースで必要になるのです。
司会者(13:03): 人類を宇宙旅行できる文明にするということ? それはElonにとって子供からの夢なのかな。 火星に行くことを夢見ていたとか?
Elon(13:13): 子どもの頃確かにロケットをあそびで作ったりしていましたが、将来的な仕事としては考えてはいませんでした。逆に、未来をワクワクする刺激的なものにするために必要があるかもかもしれない、とは感じていました。
宇宙旅行は、根本的な違いをもたらすと思っています。その違いとは、宇宙旅行ができる文明をもち、星々を探検して、複数の惑星に広がって、ともてエキサイティングな人類の未来を作ることと、永遠に地球に閉じ込められたまま最終的には絶滅してしまうことが起こるのを待つこと、という違いです。
司会者(13:46): 計算の仕方にもよるけども、ロケット製造の75%も削減したんだってね。一体どうしてそんなことが出来たの? NASAだってずっと取り組んできたんだよね。
Elon(13:55): 様々な技術を大きく変えてきました。機体のフレーム、エンジン、電子系、打ち上げコスト。革新したことはたくさんあるんです、が、この場でお話しするのはちょっと難しいんです。。
司会者(14:12): 真似されたら困るよね。なんと言っても、特許を取ってないからね。
Elon(14:21): ええ、特許は取りません。
司会者(14:23): 特許を取るのは、取らないのより危険だと?
Elon(14:28): 我々の主要な競争相手は政府なので、特許を強制できるかは、、、疑問ですからね。(笑)
司会者(1434:): すごくおもしろいよね。でも、まだやらなければいけないイノベーションが残っていますね。それについて教えてくれるかな。
Elon(14:43): その大きなイノベーションという—
司会者(14:45): そうだ、あのビデオを流しましょう。これを見ながら是非教えてください。
Elon(14:47): すべてのロケットに共通する問題は何かというと、それは使い捨てだと言うことなのです。現在のロケットはみんな使い捨てなのです。
実は、スペースシャトルは再利用可能ロケットをとしての試みで始まりました、燃料のメインタンクは毎回使い捨てでしたし、再利用される船体部分も次の飛行までに9ヶ月と1万人の人手をかけて修理されていました。
結果としてスペースシャトルは1回の打ち上げに何10億ドルも必要になり、どう見てもコストパフォーマンスが割が良くなかったです。
司会者(15:13): いったい今の映像は何? なんか着陸したみたいだけども?
Elon(15:18): ロケットの打ち上げ後に必要のない各段が自分で打ち上げ場に戻ってきて、数時間内にまた打ち上げの準備ができるということが重要なのです。
司会者(15:28): すごいよ。本当の再利用可能ロケットだよ。
Elon(15:32): ええ。多くの人が知らないのは、燃料のコストはすごく小さいのです。ジェット機とあまり変わりません。推進に使われるコストは全体の0.3%ほどに過ぎません。
だから、ロケットが本当に再利用可能になれば、宇宙飛行のコストは、例えばですが何百倍も改善できるのです。それが再利用の重要な理由なのです。
私たちが使うすべての輸送手段は、例えば、飛行機、電車、自動車、バイク、馬、いずれも再利用可能ですが、ロケットだけが違うのです。
宇宙旅行が可能な文明になるために、これは解決すべき問題なんです。
司会者(16:06): さっき私に質問していたけども、船旅をするたびに毎回船を焼かなければいけないとしたらどれほど人気のあるものなのかな、と。
Elon(16:12): ある種の船旅にはかなりの問題になってしまうでしょうね。
司会者(16:16): この再利用は大きな転換をもたらす技術ですね、それがあなたの夢である、いつか人類を大規模に火星に送るということを可能にする道を開くことになるでしょうか。火星への植民を考えていますよね?
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次回は今回の起業家動画紹介のしめのパートとなります。
なぜElonがそのような考えに至ったのか、なぜ彼は改善できることを見極めることができるかをお伝えします。