新規事業の立ち上げにお困りの方、組織の生産性向上にお悩みの方のために、ビジネススクール、
研修開発、コンサルティングなどを通して、事業創造支援、起業支援、組織開発支援を行っています。

人に関する問題、事業創造に関するご相談
03−5371−3181 平日9:00〜19:00
トップページ » 起業家インタビュー » 起業家インタビューVol.7 » ライフネット生命保険株式会社 出口 治明 代表取締役社長

起業家インタビュー ライフネット生命保険株式会社 出口 治明 代表取締役社長

ライフネット生命保険株式会社 出口 治明 代表取締役社長


今の話しをお聞きすると、出口社長は「今、ここ」にとても集中をされていて、「今、何をすべきか」ということに集中されているという印象を受けますね

人間が変えることができるのは、現在と未来しかないわけですから、済んだことには興味がないし、遠い未来については分からないわけですから、「いまやるべき」ことを、それぞれの持ち場でしっかり行うというのが、人間の生き方だと思うのです。

ここまでお聞きすると、ライフネット生命を作られたのは、元いた日本生命を見返してやろう、といった意趣返しの要素はなかったということですね。

サラリーマンで社長になれるのは、入社した人間のうち、5年に一人、10年に一人です。それ以外はいわば全員左遷されるわけです。ですので、そういった発想は全くありません。

人間には人との出会いがあって、また「天の時、地の利、人の和」という言葉があります。タイミングがあり、土地勘があり、助けてくれる人がいて、初めて何事かができるわけです。

小説としては、何か理不尽な目にあって、それをバネにするというのは面白いストーリーですし、ちょっとしたら世の中にはあるかもしれませんが、それはごく一部であって、ほとんどの人間というのは、ごく普通に生きているのだと思っています。

ほとんどの人は仕事の位置づけが間違っていると思います。

単純に人間の一生を80年と考えると、3分の2以上の時間は、食べて、寝て、遊んでいるわけですから、仕事をしている時間というのは、せいぜいが3割程度なんですよ。全体の中の3割ですから、極論すればどうでもいいことなんですよ。

人間にとって一番大事なのは、いいパートナーを見つけて、楽しい生活を送って、次の世代を育てることなんです。

仕事というのはプライベートに比べたらどうでもいい、人生の中のせいぜいが2割とか、3割なんですよね。だから、どうでもいいことだ、という位置づけがしっかりできたら、逆に好きなことを目一杯やろう、正しいと信じたことをやり抜こう、という風になるはずです。

好きなこと正しいことををやって、ダメでもともと、というまっとうな価値観が生まれてくるはずです。ところが、人生の中における、仕事の位置づけをほとんどの人が誤ってしまっていて、仕事が全てだとか、会社が全てとか、そういう風に現状認識を誤ると、そこで左遷されたら、「もう人生は終わりだ」とか思ったり、人格がゆがんできて、鬱病になってしまったりするわけです。それは現状を素直に見る力が弱いのです。人間と人間が作っている社会に対する洞察力が弱いから起きてしまうのです。

仕事はどうでもいいことだと割り切れれば、本当に思いきって、好きなように仕事ができるし、気持ちも楽ですよね。

起業した時は、自分がしたい事で起業したはずなのに、何年かたつと、苦しそうに社長をやっている方が意外と多いんです。自分がしたくて、社長になったのに、そういった状況に陥るのは、出口社長がおっしゃった仕事に対する割り切りができないまま仕事を続けるのが原因かもしれないですね

ライフネット生命の運営方針は、元気に明るく、楽しくだけです。社員が元気で明るく楽しくなければ、いくら立派なことをいっても、いいサービスをお客様に提供できるわけがない。

当社は社員が約80名ですが、開業して以来この4年間で赤ちゃんが20人強生まれています。男性も女性も育児休暇をとっています。社員が元気で、明るく楽しく働いてこそ、いいサービスができて、会社も成長するのだと思うのです。

デートか残業か、という問いをする人がいますが、100%デートに決まっているではありませんか。

会社を立ち上げた時から、そういう雰囲気にしたいと思われていたのでしょうか?

いえ、それは日本生命にいたときから、一貫して、部下には、元気に、明るく、楽しく仕事をしなくてはいけないと言っていました。

サラリーマン時代はそれで上司とぶつかることはありませんでしたか?

時々はありましたが、それは世の中にはある割合で無理解な上司もいる、ということにすぎないと思っています。

 

つまり、ライフネット生命だからやっているわけではなく、日本生命時代からやられているということですね

なぜなら、それは僕自身の独創的な見方ではなく、人間が5千年間、どういう風に生きてきて、どういう人間観にもとづいて、文明や文化が花開いてきたかを見れば誰でもわかることだからです。

およそ楽しくなければ、働いている意味はないと思います。

出口社長のお話を聞いていてポイントだと思ったのは、起業したから、こう変えたというわけではなく、サラリーマン時代から一貫してやっている事は変わっていないということですね

人間というのは20歳を過ぎたら、もうあまり変わらないと思います。

自分のありのままの姿に忠実に生きるということが、一番大切なことではないでしょうか。

僕もクビライのようになれれば、夢のように楽しい人生を送れるのでしょうが、とてもそのような器はなく、クビライの足元にも遠く及ばないので、ありのままでいい、と思っています。

クビライの時代には、思想とか、信条で殺された人がほとんどいないのです。当時のヨーロッパでは、ローマ教皇庁が異端をどんどん殺していたとか、十字軍がアラブ人を殺していたような時代です。

「思想とか信条で人を殺していたら、どんなに首があっても足りないだろう」、と笑い飛ばしていたのが、クビライですから素晴らしい能力ですよね。

クビライからは、人はすべて違うのだというダイバーシティの考え方などを学びました。

私が出口社長とお話をしていて感じたのは、あきらめがすごく早い、ということを感じたのですが

経営であれ、なんであれ、断捨離は必要ですよね。捨てなければ、新しいことはできません。済んだことについては興味がありません。変えられないわけですから。

済んだことを言って、もし過去が変えられるのだったら、考えて、話もしますが、済んでしまったことを話しても、覆水盆に返らずです。取り返しようのない過去のことをグダグダいうヒマがあったら、今日の晩、何を食べるかを考えるほうが、はるかに建設的で楽しいと思いませんか?

それが、経営での意志決定に影響している気がしていまして、こだわらないことがポイントになっていますよね。

幹と枝葉を分けるということでしょうね。ライフネット生命でいうと、マニフェストという骨格の部分には徹底的にこだわり、それ以外の部分についてはみんなで智恵を出し合って、数字とファクトとロジックで、より合理的に進めた方がみんなもハッピーになりますので、トライ&エラーで、面白いアイデアがあれば、小さくやってみて、コストをはかり、ダメであればやめたらいいし、良ければ大きくしてさらにやればいいわけです。

それは、土台となるマニフェストをしっかり作ったから、スピード経営につながったということでしょうか

家でもそうです。

土台とスケルトン(=骨格)をしっかり作る。その後の内装とか間取りなどは、住んでみて、気に入らなければ変えればいいじゃないですか。スケルトンがしっかりしていれば、内装も間取りも簡単に変えられます。でも、骨格があやふやだとカベをはがした途端に家が壊れてしまいます。

それは、人間の社会、全てに言えることですね。

基本と土台は、自分のやりたい事や理念でしっかり作る。でも後は、人間はみんなそれほど賢くなく、先の事はわかりませんので、思い込みや趣味でやるのではなく、トライ&エラーで、数字とファクト、ロジックだけでやっては繰り返し、改善を重ねていけばいいのです。

何をしたいのか、どういう会社を作りたいのか、国でも同じで、憲法が一番大事ですよね。




 19:00〜21:00
 19:00〜21:00
 19:00〜21:00
 19:00〜21:00
 19:00〜21:00
 19:00〜21:00
 19:00〜21:00
 19:00〜21:00
wbs
プロフィール
dreamgate.png
企画経営アカデミーは 新しいビジネスにチャレンジする、起業家の成長を支援しています。

代表の大槻が2003年より始めた塾からは、メディアにも取り上げられるスタートアップ起業家を何人も輩出。

最新のシリコンバレー流起業理論と、心理学を掛け合わせ。人間性中心の起業支援は日本でもここだけです。

起業理論をただコンサルティングするのではなく、起業家自身の人間的成長を中心にサポート活動を行っております。

詳細はこちら
HOME | 起業セミナー | 起業支援サービス | 起業支援ブログ | 起業オンラインセミナー | 起業家インタビュー | 企画経営アカデミーとは | プライバシーポリシー | お問合せ | サイトマップ