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起業家インタビュー ライフネット生命保険株式会社 出口 治明 代表取締役社長

ライフネット生命保険株式会社 出口 治明 代表取締役社長


その議論をとても大切にされたわけですね


会社で一番大切なのは、何をやりたいかです。

だから、僕のところによく、起業したい、起業家になりたい、という若い方がきますが、「君は何をしたいのか?」と聞きます。

僕は「世界経営計画のサブシステム」と呼んでいるんですが、

この世界をどう理解し、

どこを変えたいと思い、

自分は何を受け持つのか、

「何をしたいのか」、ということはそういうことですよね。

 世界はこうで、ここが嫌だから、僕はこういうことをやって、世界を変えたい、それが何をしたいかですから、そういうことが、明確でなくて、会社を作りたい、起業をしたい、そんなものは何のバリューもないと思います。

「やりたい事を考えておいで」と言って追い返します。

中には自分がやりたい事が明確で、マニフェストを先に作ってから人を集めるという方もいると思いますが

それが自然な姿ではないでしょうか。

僕はライフネット生命を岩瀬と二人で始めたので、まずかかげるべき旗を一緒に作っていったということです。

なぜ、このようなやり方をしたのかというと、クビライやダレイオスのやり方を見てきて、そこからダイバーシティの重要性を学んできたからですね。僕は年寄りで保険を良く知っている、岩瀬は若くて保険を知らない、それから、ライフネット生命のマーケティングを全て受け持っている中田華寿子さんというステキな女性がいるんですが、彼女も含めて我々3人はバックグラウンドが違い、キャリアも年齢も違う、そういう人間が集まらなければ、パワーにならないと思います。それは、人間の五千年の歴史を見れば、明らかですから、初めから僕はダイバーシティを求めていました。

それは、まさに、中学校時代から読んで学んできたことを、一貫して実行しているということですね

そうです。

僕は、寝ること、食べること以外には、本を読むこと、そして旅をすることくらいしか趣味がありません。最も影響を与えてくれたのは、本ですね。本を通じて、いろいろな人生を学んできました。

「遺書」という形で本を書かれていましたが、それはこれをきっかけに生命保険業界から離れようという決意だったのでしょうか?

僕は日本生命で55歳でいわば役付き定年で子会社に行くように言われたのですが、周囲を見渡せば、役付き定年で子会社に出されて、本社に凱旋した人がいないのです。僕は不動産会社に行くことになったのですが、周囲をみても、僕はもう本社に凱旋しないだろうということがほぼ確実にわかっていました。

当時の日本生命の経営は間違っていると、僕は感じていました。僕が30年以上働いてきて、大先輩から教えられた正しい保険の姿から判断すれば、道を誤っていると思っていました。ただ、僕はもう子会社に出されて戻って来れないのだから、先輩から教えてもらった正しい生命保険の姿を書き残しておかなければ、諸先輩に教わったことを「遺書として」残しておかないと、申し訳ないと思っていましたから、最低限の仕事として「生命保険入門(岩波書店)」を書いたのです。

ライフネット生命をつくるきっかけとなった、谷家様とお会いした時はライフネット生命を作るなんて思ってもいませんでしたよね?

※「直球勝負の会社」(ダイヤモンド社)に創業時の経緯が詳しく書かれていますので、ご興味ある方はぜひ一読してください。

谷家さんとは、友人の紹介で初対面だったわけですが、日本の保険業界が、どういう構造になっているのか、どこで儲けているのかを教えて欲しいと言われました。

「日本人は年間で40兆円保険料を払っている、1億3千万件契約があって、5年から10年でそれを回転させて、25万人のセールスマンがご飯を食べている」

ということをお伝えしただけなんです。

そうしたら、谷家さんが、「出口さんの話は本質をついている。今までこういう構造を簡単に話してくれる人はいなかった、私の会社に来てくれませんか?私が一所懸命にサポートするから、生命保険会社をゼロから作りましょう」とその場で言ってくれたんです。

谷家さんの顔を見たら、すごく人の良さそうな顔をしていて、悪い人では無さそうだな、これも何かの運命だから、はいと答えた。直感で決めてしまったというわけです。

ということは、出口社長の起業の経緯というのは、やりたい事があって、それを売り込んでといった形での起業では無かったということなんですね

恋愛と一緒ですよ。今月、絶対に彼女を作ろうと決めて、作れた人はほとんどいないでしょ?

すてきな女性に会って恋に落ちるのと同じで、谷家さんに会ったことがきっかけで、こんな若い人が進めてくれるのであれば、それも1つの運命かなと思ったのです。

その時、免許を取らなくてはいけない、資本金を集めなければいけない、人を集めなければいけない、といったハードルがたくさんあったと思うのですが、それについては考えなかったんですか?

それは、ハイと言ったら後はやるしかないじゃないですか。

僕はその当時はニッセイの子会社で働きながら、非常勤で東大の総長室のアドバイザーも務めていて、大学改革の仕事をやっていました。これから大学改革で10年くらい生きていくのかな、と思っていたのですが、谷家さんと出会ってしまって、ハイと言ってしまったら、やるしかないじゃないですか。

それだけのことです。

すてきな女性に出会って、「つきあってくれませんか?」と言われて、思わず「ハイ」と言ってしまったようなものです。

そこには、不安や恐れとかは全く無かったということですよね

この国は、健康で働く気力があれば、ご飯は食べられるのです。僕は自分の才能で、抜群にあると思っているのは添乗員の能力です。僕は英語はそれほどうまくないのですが、世界の町は一千以上は自分の足で歩いているし、ホテルやレストランもいわばジャンキーで大好きなので、添乗員の能力には自信があるんですよ。

だから、ダメだったら添乗員をすればいいし、その前はビル管理会社にいましたので、ビルの駐在の仕事は、いくら募集をしても人が足りないという状況を知っていましたから、別に健康であればご飯が食べられるので、年をとっても別に恐れはありませんでした。

40代、50代というのは一番リスクが少ない年齢だと思います。子どもの目処もある程度ついているし、自分も会社の中で社長になるかならないかくらいはわかっているでしょう。経験もそれなりに積んでいるので、40代、50代というのは起業するにはほとんどノーリスクではないでしょうか。

 「良く踏み切りましたね」と言われるのですが、自分のことを考えてみると、ほとんどリスクはなかったですし、昔であれば、何かリスクを取って失敗すれば切腹ですが、現在では失敗しても別に命は取られないですからね。

 この国では、何か事業を始めても、健康でやる気さえあれば、ほとんどノーリスクだと思いますよ。

人生計画など作られたことはあるのでしょうか?

人生計画などあまり意味がないと思っています。

なぜかというと、長期の人生設計をするということは、世界の将来が見渡せるということが前提ですよね?世界の経済とか、政治情勢とか、見渡せるから、世界がこういうふうに動くから、自分はこういうことを勉強して、資格をとって、こういう風になりたい、といった計画を立てられるということですよね。

 キャリアプランとか人生設計とかの本がよく売れているようですが、僕が大学生などに講演するときは、そんな時間があるなら古典を読めと言っています。

 10年後の世界がわかるのであれば、10年後に栄える会社の株をみんな買えばいいわけです。みんな大金持ちになりますよ、でも、毎年元旦で日経新聞を読んでいると、エコノミストで「今年はこういう風になります」とはっきり言って当たった人は誰一人いない。「低成長が続きます」と漠然と言った人は当たりますけれど、それは誰でも言えることです。

日本で一番優れていると言われているエコノミストでさえ、一年先の経済であったり、為替であったり、株価を読むことすらできない。であるのに、10年先、20年の予測を立てて、どうなるんだろうと、そんな砂上の楼閣に力を使うのは時間の無駄でバカバカしいことだと、僕は思っています。

思う通りになる人生を作れる人なんて、おそらく10万人に1人とか2人もいない。

人間というのは、おろかな動物で、将来のことは、何もわからないわけですから、川の流れのまま、流れていく人生が一番素晴らしいということです。その中で自分のやりたい事を一所懸命にやるということだと思います。




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