ジョブズが持っていた現実歪曲フィールドとは?

PED_kajiraretaapple500ジョブズが今、現在の我々に与えている影響は小さくありません。iTunesにより音楽業界のルールを作り変え、iPhoneにより携帯電話の概念を変えました。これらは、一昔前であれば想像できなかった事です。こうしたジョブズの「想像もしえなかった事を社員(周囲の人)に成し遂げさせる」能力を表して、現実歪曲フィールドという言葉が生まれました。起業家に必要な能力だと認識されるなど、一部では、よく引用される言葉でもあります。今回は、アップルがここまで革新的な企業となった一因であるジョブズの現実歪曲フィールドという特性をご紹介します。

1、現実歪曲フィールドとは?

現実歪曲フィールドという言葉を考えたのは、Apple社のソフトウェア・テクノロジー担当副社長であるバド・トリブルという人物でした。人気SFドラマ「スタートレック」に出てくる「クロス星の幼怪人」という回に着想を得て、ジョブズのカリスマ性を称して名付けたといいます。この回は、宇宙人が精神力だけで新しい世界を生み出すというエピソードでありました。話を聞いたり、行動を見たりしているうちにいかにも不可能である事を、可能であると感じさせてしまうジョブズの力を現実歪曲フィールドと言われています。考えてみれば、iPhoneやiTunesの登場は我々が予想も付かないような所からやってきたように感じる。こうした事業を可能にする能力こそが、ジョブズの現実歪曲フィールドです。スタートアップ企業にとって、経営者が不可能な事を可能にしようと奮闘する事は珍しい事ではありません。なぜなら、その企業の事業自体は経営者の夢や目標、趣向と直結しており、ほぼ自身のアイディアであるからです。しかし、そこに参加する社員は経営者とは異なります。勿論、スタートアップに参加する以上は、その企業に何らかの夢を抱いたり、経営者の話す事に共感したのでしょう。ただ、経営者と事業に対する思い入れは大幅に異なります。経営者にとっては自分の大事な事業であっても、社員にとっては与えられたアイディアであり、他人の思いに過ぎ無いのです。そして、ジョブズはそのような社員に現実歪曲フィールドを使ったのです。

2、起業家に、現実歪曲フィールドは必要か?

では、ジョブズのカリスマ性そのものであったとも言われる現実歪曲フィールドは、一般の起業家にも必要であるといえるのでしょうか。答えから先に言えば、あったにこした事はないという事になるでしょう。先ほど述べたようにスタートアップに分類される企業はそもそも不可能な事に挑戦しています。そして、その事業を実現するためには、何らかの形で周囲の人をその無理と思える事が実現できると信じさせる必要があります。この際にどんな起業家でも、周囲の人に自分の話を信じてもらう必要があります。例えば、現在、ベンチャー企業の代表格とされているFacebook,Twitter,Amazonなどは、それまでに無かったプロダクトを武器としています。もしも、それまでの常識に従い、周囲の声にザッカーバーグやベゾス自身が耳を傾きかけ過ぎていれば、これらの商品は間違いなく生まれていなかったでしょう。ジョブズまではいかなくとも、何か新しいプロダクトを世に送り出したいと考え、それが一人で達成不可能であるのならば、現実歪曲フィールドのような能力は必要となってくるといえるでしょう。

ここで1つ、断っておきたいのは現実歪曲フィールドは必ずしも「現実を全く受け入れない」という事ではないということです。ジョブズも、現実からスタートし、それを分析した上でプロダクトを作っています。iTunesやiPodが生まれたのは、綿密に他のデジタル音楽プレーヤーや音楽業界を分析した結果であるともいえますし、iPhoneの発表会でも当時、市場に出回っていた携帯電話との比較をもとにジョブズは、プレゼンテーションを行っていました。現状をきちんと分析した上で上手に現実歪曲フィールドを使う事が重要です。

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