ディズニー映画から学ぶ誰にでも伝わるストーリーの作り方

起業家にとって、上手にストーリーを組立て話す能力は不可欠なものとなっています。例えば、今や多くの人が利用するスープのファストフードチェーン「スープストックトーキョー」の社長、遠山氏は、「1998年スープの有る1日」という物語仕立ての企画書を最初に作成し、三菱商事の社内ベンチャー制度により現在、「スープストックトーキョー」を運営する株式会社スマイルズの設立に成功しています。事実をありのままに話したり企画書に落とし込むだけでなく、それをうまく組立て、人々の感動や共感を呼ぶストーリーテラーとしての能力は、スタートアップの世界でピッチ(注:3分間程度のスピーチ)が一般化している現在、ますます必要となってきています。今回は、設立から50年たった今も魅力的な物語で私たちに感動を与え続けているディズニー映画の実例から、起業家にとって参考となるストーリーの組立て方を探ってみたいと思います。

※画像は「www.craftywife.com」より

1、始めは自己紹介から

当たり前のようですが、物語に説得力を持たせるために、自己紹介は欠かせません。例えば、『トイ・ストーリー』の冒頭部分では、ウッディやその仲間のおもちゃ達の紹介を面白おかしく描いています。その物語が誰のものであるのかという事は重要です。まず最初に「ウッディがアンディ少年の特別なお気に入りである」という事を観る者が理解するからこそ、『トイ・ストーリー』は説得力のある物語となるのです。先ほど挙げた「スープストックトーキョー」の企画書の物語でも、1ページ目は、登場人物の説明に割いています。最初に自らや自らのチームあるいは、ストーリーの主役となる人物の説明を具体的にしましょう。

 

2、主人公に挫折をさせる

ディズニー映画では、主人公は挫折を経験します。これは、『シンデレラ』の時代からこの春、空前のヒットを見せた『アナと雪の女王』に至るまで全てのディズニーストーリーの特徴でもあります。『アナと雪の女王』では、エルサが自身の魔法の力に苦しんでいる場面からストーリーが展開していきます。『眠れる森の美女』では、王女のオーロラが魔女・マレフィセントに魔法をかけられてしまいます。このように、主人公の挫折をリアルに描く事でディズニーは、視聴者の共感を生んでいるのです。ストーリーを組み立てる際には、こうした挫折や失敗の経験をリアルに相手に伝える事が重要です。上手く行っているだけのストーリーでは人は共感を抱きません。

 

3、挫折からの再起

挫折を見せるだけでは聞くものは、物語の主人公に共感こそするかもしれませんが、感動を覚える事はありません。そこで、必要となってくるのが、物語の主人公がどのように挫折を克服したのかという事を聞くもの、見るものに見せる事。ディズニー映画でもこの手法が多く使用されています。『シンデレラ』では、虐げられていたシンデレラが王子と出会い、そして結婚するという、主人公がもともといた挫折的な境遇からの再生を描いた物語です。『ライオン・キング』もシンバが父の死等の挫折を乗り越え、プライド・ランドの王になるまでが描かれていますし、『美女と野獣』では野獣となっていた王子がベルと出会い「真実の愛」を見つける事で、呪いを乗り越える物語です。これら全ての物語の感動的な部分は、主人公が挫折を乗り越えようと奮闘し、乗り越えた瞬間にあるのです。物語に感動という要素を加えるヒントはここに詰まっています。つまり、2で述べたように挫折の経験から、いかに立ち直ったのかという事を正直に話すのです。挫折が大きければ大きいほど、人々の感動は大きくなるといえるでしょう。

 

 

「Stay hungry, stay foolish.」という言葉で有名なハーバード大学でのスティーブ・ジョブズのスピーチは多くの人々に感動と影響を与えましたが、自身の挫折とそこからの立ち直りの物語でした。多くの人の感動と共感を呼ぶ話には、必ず「挫折と再生」が描かれているといえるのです。「自己紹介」「挫折」「再生」この三つのキーワードを使って、ディズニーのようなストーリーを作る事ができれば、あなたにも多くの人を事業に巻込む事ができる可能性が広がります。まずは、自身の挫折の経験とそこからいかに立ち直ったのかという事を思い出すことから始めてみても良いかもしれませんね。
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