どうやって起業時の出資金を集めるのか

MP900433720外部からの資金調達が必要なことが分かった場合でも、どうやって資金を集めたらよいか分からない方もいると思います。「私に投資をしてくれる人なんて想像もできません」とおっしゃられる起業家の方もよくいらっしゃいます。でも、実はお金は色々な方法で集めることができるのです。

今までサラリーマンしかしていなかったら、銀行やクレジットカードなどでお金を「借りる」という経験をしたことはあっても、お金を「投資してもらう」という経験がある方はほとんどいないでしょう。そのような方は出資を受けることに考えが及ばなかったり、投資に抵抗を感じるのが普通だと思います。でも、あなたが株式会社という選択をしたのであれば、第三者に会社の株を持ってもらうということはごく当たり前の選択肢です。出資を受ける方法を知っているか、知っていないかのだけの違いで、事業運営は天国と地獄ほどの差がでてきます。

出資を受けるのは実は非常に簡単なことです。今は紙の株券のようなものを発行する必要はありませんし、契約書のようなものも必要ありません(ただし、ベンチャーキャピタルのような企業から出資を受ける場合には契約書などを交わす必要がでてきます)。必要なことは、出資してくれる方の名前と1株あたりの金額、そして株数および総出資額を株主名簿に加えるだけです。出資者は個人でも企業のような法人でもかまいません。

ではどうやったら出資を受けられるのでしょうか?企業に投資するということは、寄付活動とは異なりますので、出資する側は明確なリターン(見返り)を期待して出資します。融資の場合は、お金を貸した代わりに利息をもらうというリターンが明確です。ただし、出資の場合は出資する人によって得たいリターンはそれぞれ異なります。どんなリターンを投資家に返すかということを明確にできれば、投資を受けるための戦略づくりができます。

一番分かりやすいリターンは、株価の価値を何倍かにすることです。たとえば、ベンチャーキャピタルなどは、投資した会社が事業売却や株式公開したときに得られるキャピタルゲインを狙って投資をします。1株1万円だった株価が事業売却や株式公開によって数倍から、場合によっては数千倍の価値になることもあります。投資家は、そうして何倍にもなった株価を売却し、キャピタルゲインを狙うのです。

配当を期待するケースもあります。会社が利益を上げたら、その一部を配当金として株主に還元します。今は銀行に預けてもほとんど利息を得られないので、会社に投資をすることにより、より高利回りで投資額が返ってくることを期待して企業に投資するわけです。
もしあなたが立ち上げようとしている会社の利益率が高い見込みならば、事業売却や株式公開をしなくても出資を受けられる可能性があるわけです。

また若い起業家を応援したいので投資をしたいという経営者もいたりします。ある程度成功した経営者には、社会貢献の一環として若い起業家を育てたいという意思を持っている人が大勢います。キャピタルゲインでお金を儲けよう、というよりも起業家を応援しよう、という意識のほうが強いので、利益率が低いビジネスであっても投資を受けられる可能性があります。

具体的に出資をしてくれるプレイヤーとしては下記のようなプレイヤーがいます。
– 友人、知人
– 親族
– 知り合いの社長
– エンジェル(個人投資家)
– スタートアップ企業専門のファンド
– ベンチャーキャピタル

直接、上記のプレイヤーとコネクションがなくても、投資家との間を仲介してくれるコンサルタントなどもいますので、そういった手段をとるのも一つの手です(ただし、会社の乗っ取りが目的だったり、高い手数料だけ取ってほとんど紹介をしないようなコンサルタントもいますので、投資家を紹介してくれる方がどんな人か見極める必要はあります)。

また、あなたが自分の事業プランに自信があるのであれば、「出資をしてもらいたい社長」の講演会に参加し、その場で売り込んでもいいでしょう。一から事業を起こした起業家の社長であれば、自分がお金集めに苦労した経験を持っているはずなので、話を聞いてくれるチャンスはあります。

また、このようなプレイヤーに頼らずに、全く知らない人たちから小口出資を募るようなケースもあります。たとえば、自分がしたいビジネスをホームページに掲載し、そのビジネスに賛同してくれる人たちから数万円の小規模な出資を集めるようなケースです。

お金集めは起業家にとって、一番最初の仕事です。投資したい人が求めるリターンは様々なので、まず自分がどういったリターンを相手に返せるか事業計画を練り、そのうえで出資を引き受けてくれる相手を探す活動をすることが大事です。ここで挫折するようであれば、その後に起こる困難はとても乗り切れないので、起業しないことをお勧めします。

現在は、スタートアップブームということもあり、投資をする側、うける側の環境がだいぶ変化をして、それぞれがマッチングできるようなイベントもだいぶ増えています。私が一番最初に起業をした10年以上前に比べると、だいぶお金を集め安くなっています。

とはいえ、投資家からは、エールばかりでなく、事業に対して否定をしたり、全く興味を示してくれないこともあると思います。それでも粘り強く、アタックし続けてください。あきらめないかぎり、必ず共感してくれる投資家は出てくるはずです。

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